新橋〜横浜ナイトウォーク

今から1ヶ月ほど前の真冬の深夜にとってもおバカなチャレンジをした男たちがいる。


彼らは何を思ったか、日本発の鉄道である新橋〜横浜間を踏破することを決めた。しかも、なぜか夜中に。(ちなみに最初は日本橋から横浜まで歩くことも考えたが、賢明な判断により距離が短くなったようである。)
思いついたらすぐさま実行せよ、ということで発案の4人で歩いたのが2008年12月6日のことである。


日本の鉄道開業についてはWikipediaでお勉強。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%89%84%E9%81%93%E9%96%8B%E6%A5%AD


新橋の居酒屋に集合し、そこから旧新橋駅のある汐留方面へ移動。
そして、前日の12月5日23時50分に4人は旧新橋停車場から歩き出した。


夜の東京はおもしろい。普段なら鉄道や車で移動する町並みを自らの身体性に基づいて移動することで、異なった顔が現れる。
歩くと遠い新橋〜品川間、食欲をそそるラーメン屋、旧東海道
日々利用している線路を明日もまた利用できるように深夜に働く男たち、
不審な男と自転車で駆け回る警官たち。
様々なものに出会い、そして疲れ、一回目の休憩をとったのが、大森をすこし過ぎたあたりのファミレス。その時間は深夜2時47分。
そう、我々は最初にテンションが高すぎて、回り道をしてしまい、3時間かけたのに大森までしか進めなかったのである。


これまで東京と川崎は目と鼻の先だと思っていたが、
「意外と遠い川崎」ということを実感を持って知ることとなる。


その後は第一京浜沿いをずっと歩き続ける。
途中でちょっと走ってみたりして、余計に体力を消耗したりする。
第一京浜沿いは道幅が広く、空気は悪そうだが歩くのは快適である。
「こんなときに自転車があれば、横浜なんてすぐなのに」と無駄口をたたきつつ、ついに県境へ。
六郷橋を渡って、神奈川県と書かれたプレートの前でテンションで「イェーイ」と叫びつつ、写真を撮る4人。(深夜4時半にもかかわらず)たまたま通りかかった女性2人組も「イェーイ」と合わせてくれる。こんな触れ合いもナイトウォークの魅力。彼女たちはおそらく仕事上がりのキャバ嬢だろう。


そんなこんなで、やっと川崎を4時45分頃に経由。
川崎に着いたことで山場を越えた気がした4人だったが、実は新橋〜横浜間において川崎は中間点に過ぎないことに気付き、驚愕する。「ま、まだ半分か・・・・」
そして、鶴見近くのファミレスで二度目の休憩を取る(5時半頃)。


鶴見川の水面に映る美しい日の出を見ながら、横浜へと歩く。
途中にある国道駅はなんともノスタルジックな雰囲気を出しており、
ディープスポットとしてふさわしい。
生麦事件のあった生麦はいつまで歩いても番地が生麦から抜け出せず、
ちょっとしたトラウマになる。
新子安の工場街では朝に仕事が終わる男たちの飲み屋があり、
これまた異様な雰囲気を醸し出している。


8時半には横浜中央卸売り市場に着き、天丼を平らげる。
海老がうまかった。TVのニュースでは世界の大不況を告げている。


そんなこんなで9時半にパシフィコ横浜に到着し、
10時からのイベント「モビリティカフェ」に間に合い、一安心。
満身創痍のまま、午前からのモビリティカフェ、夕方からのモビリティデザイン研究会に参加したことは言うまでもない。。。


ちなみに当日GPS携帯電話によって、移動履歴を記録した図がこちら。
75,000分の1なのであまり細かくはわからないかもしれませんが、こんな感じで歩きました。

あれ?
新橋〜横浜ナイトウォークなのに到着点の桜木町駅に行ってないよね?