せぐうぇー

 ちょっと前の話になるけれど、そして前の筆者・杉崎さんたちのようにまじめな話には必ずしもならないのだけれど、恵比寿にセグウェイhttp://ja.wikipedia.org/wiki/セグウェイ)の“免許”をとりに行った。羽藤先生やそのお弟子さんたちにまぎれて。


 その実、免許というのは語弊があって、実際には一年有効なインストラクター証のことで、セグウェイの乗り方を人に教えてあげることが出来る証だ。たかだか4時間の講習でインストラクターになれてしまうことがセグウェイの乗りやすさを証明してるとも言える。





 セグウェイに乗ったことのあるひとというのは実際どのくらいいるのだろう?インストラクターの大親分、セグウェイの日本での販売代理店=SGIの秋元さんは「身体の拡張」と言っていたけれど、本当にそんな感じで非常に感覚的に乗れる“楽しい”乗り物だ。乗ったことのない人にこの楽しさを伝えるのはなかなか難しいけれど、しいて言えば街中でスキーに乗ってるみたい、というのが一番近いかも。ね?楽しそうでしょ?





 ちなみにSGIの秋元さんはトークも非常におもしろくて、生徒をいじったり部下のスタッフをだしにしたりしているうちにあっという間に時間が過ぎてしまう。「(セグウェイについて)質問は?」と聞いた秋元さんに「そのトークはどうやって鍛えたんですか?」と質問した学生がいるくらいに。





 話は遡って、去年。我々が出会い、活動を共にするきっかけとなった、横浜を舞台に都市を考えるワークショップ=UDSY(Urban Design Study Yokohama。その活動はUDCYとして継続中)の交通から都市を考えるチーム=「交通班」が出した結論は、新しい都市をつくる交通には「delight=楽しさ」が重要だということだった。だからこそ公道を走れなくてもセグウェイは重要なのだ。実際乗る楽しさももちろんだが、見かけるだけでちょっと楽しいし、コミュニケーションを誘発したり(乗ってる人がいたら思わず話したり質問したりしたくなる!)する。仕事(例えば巡回の警察官)に導入すれば、仕事へのモチベーションが上がるという効果もあるそうだ。


 今のままでは公道を走れないセグウェイが横浜の街を自由にスイーッと走る姿はしばらく見られそうにないけれど、限定的な導入には十分可能性を感じている。近々に我ら交通班がこのHPでセグウェイを使ったイベントを紹介できる日が来るに違いない。それをきっかけに、パリのように街をセグウェイで巡るツアーが出来るようになるかも知れない。横浜の都心部はパーク&セグウェイ・ライドの街になる可能性がないわけじゃない。その時はぜひみなさま、ご参加下さいませ!





桂 有生